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中国の国防相は穏やかだったが
岸信夫防衛相がシンガポールで行われたアジア安全保障会議で「いい仕事」をした。
12日に行われた日中防衛相会談では中国の魏国防相が冒頭穏やかに「二国間の協力関係を強化していきたい」と語りかけてきたのに対し、岸氏は挨拶の後、中国による東シナ海での力を背景とした一方的な現状変更の試みや、空母「遼寧」の活動、さらにロシアとの共同の軍事行動などを次々に挙げて自制を求めた。
中国は日本からの自制要求を拒否したとみられるが、岸氏の強硬姿勢に面食らったようで、この会談について公式発表をしなかった。
11日に行われた日米韓の防衛相会談では、オースチン米国防長官を真ん中に挟んで岸氏と韓国の李国防相が3人で並んだが、岸氏は韓国外相を無視する態度を取った。「米国に言われたから来たけど、本当は韓国がいるなら来たくなかったんだよな」と言わんばかりの態度だったのがとてもよかった。
朝日新聞はいら立っていた
今回、サシの日韓防衛相会談は開かれなかったのだが、例の韓国軍によるレーダー照射以来、日韓の防衛協議は事実上止まっている。韓国から謝罪なり説明なりがないと今後も再開は無理だろう。
6/14付の朝日新聞で不思議な記事を読んだ。「寄り添う岸田外交。問われる具体性」というタイトルで、「米政府関係者らが今回、不満を口にしたのが日本の韓国への対応」「日韓防衛相会談が開かれなかったのも日本側の意向とされる」「こうした内向きの姿勢では、秩序作りの牽引役は務まらない」と岸氏の対応に不満そうだった。
確かに韓国の新政権は保守派になって日本との関係改善を打ち出しているが、これまでの経緯を考えるとそれを「はいそうですか」とそのまま信じる日本人ってあまりいないような気がする。
岸田・安倍連合は最強かも
岸氏の中韓への毅然とした態度を岸田首相は明らかに容認している。岸田内閣の支持率は高い。それは安倍、菅政権に比べ岸田氏がリベラル層にウイングを広げているからなのだが、懸念材料は保守層が逃げないか、それを参院選で維新や他の新しい保守勢力に取られないかという事だ。
だから先日の骨太の方針では防衛費、財政健全化、さらに台湾についても安倍晋三元首相の意見をほぼ丸呑みする形で修正した。これは岸田政権を安倍氏が支配しているわけでは全くなく、むしろ岸田氏が進んで安倍氏のアドバイスを聞き入れている。安倍氏を利用している、と言ってもいいかもしれない。岸防衛相の重用もその一つだ。
保守派を失うと選挙に負けるというのは自民党にとってはとても重要なポイントで、そうなれば岸田氏はすぐにおろされてしまうだろう。総裁選の頃から見ていて岸田氏はそのあたりの按配が実にうまい。岸田がリベラル、安倍が保守をカバーするという岸田・安倍連合というのはもしかしたら最強なのかもしれない。
このコラムを書いていたら産経新聞が「日韓首脳会談見送りへ」という速報を出した。そうそう、それでいいんだ。岸田政権は外交安保では今のところ肝心なことは間違えていないと思う。
【執筆:フジテレビ 上席解説委員 平井文夫】
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しぶといな
GJ。お疲れさまです
次期総理に推したい人なんだけどな
というか韓国人の気持ちで取材してるんだなw
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