クールジャパン機構はなぜ失敗したのか アニメ制作よりバイオ繊維に140億円を投じた背景
クールジャパン(CJ)機構は2025年度決算で累積赤字540億円に達し、政府は廃止・統合を検討しています。アニメや食文化の海外展開を掲げながら、アニメ制作現場には資金がほとんど届かなかったとの指摘もあります。
一方、すでに知名度も資金力もある吉本興業の関連事業には出資し、クールジャパンとの関係が見えづらいバイオ繊維ベンチャーに140億円も投じた上に、全損となる見通しです。
なぜ対象は広がり、損失を止められなかったのか。CJ機構はどこでつまずき、いつ軌道修正すべきだったのでしょうか。その責任と教訓を検証します。
CJ機構の問題点は、まず「政策性」と「収益性」という二兎を追ったことです。公共政策なら、赤字を許容する場合にも政策効果を測り、検証が必要です。しかし収益性まで求めるなら、回収計画や撤退基準も必要です。CJ機構は、この二つの物差しを整理できませんでした。
また対象をアニメや漫画、食、観光、ファッションまで広げすぎました。さらにファッションの素材と位置づけ、量産化前のバイオ繊維ベンチャーにまで出資したのです。「海外で売るための供給体制づくり」を理由に出資できるなら、海外販売契約を条件に、完成前のアニメ制作にも資金を出せたはずです。
そして出資も撤退も説明不足でした。吉本興業とNTTが共同出資したラフ&ピースマザーには、機構が31億円を投資しました。しかし、両社だけでは事業を拡大できなかった理由や、国の資金がなければ何が実現しなかったのか、公開資料から見えにくくあります。
こうした難点は、CJ機構の制度設計に組み込まれていました。「いつ軌道修正すべきだったか」より、最初から時限爆弾を抱え、破綻は避け難かったのでしょう。新制度では政策目的と収益性の優先順位を明確にし、対象分野を絞り込むよう期待したいところです。
多根清史
アニメライター/ゲームライター
京都大学法学部大学院修士課程卒。著書に『宇宙世紀の政治経済学』(宝島社)、『ガンダムと日本人』(文春新書)、『教養としてのゲーム史』(ちくま新書)、『PS3はなぜ失敗したのか』(晋遊舎)、共著に『超クソゲー2』『超アーケード』『超ファミコン』『PCエンジン大全』(以上、太田出版)、『ゲーム制作 現場の新戦略 企画と運営のノウハウ』(MdN)など。現在はGadget GateやGet Navi Web、マグミクスで記事を執筆中。

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— NewsNews.Today (@newsnews_today) August 24, 2026
根っこが同じで笑ったわ
そういやどっかの糞つまらないおパヨ芸人がアメリカ進出してたような気がするが原因はこれか?
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