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韓国紙「ヌリ号=ICBM疑惑という海外報道が相次ぐ」「衛星模擬体が燃えず…大気圏再侵入技術の実験?」
21日に発射された韓国のロケット「ヌリ号」について、実はICBM(大陸間弾道ミサイル)の発射実験だったのではという疑惑が出ている。韓国宇宙航空当局は否定している。
アジア経済は26日、「韓国がヌリ号発射を契機に事実上のICBM技術を確保しようとしているのではないかという報道が相次いでいる」と伝えた。
実際、英BBCは21日(現地時間)、「韓国は、ヌリ号は人工衛星を発射するのに使うものであると説明しているが、この実験は韓国が進めている武器開発拡大の一部ともみなされてきた」とし「弾道ミサイルと宇宙ロケットは同様の技術を使用する」と報じた。
独国営放送 DW(ドイチェ・ヴェレ)は、韓国のヌリ号発射や大規模防衛産業展示会の開催、北朝鮮の極超音速ミサイルとSLBM発射などを一連の軍拡の様相であると分析し、「韓国の宇宙ロケット実験は北朝鮮との軍備競争に対する恐怖を呼ぶ」と指摘した。
米CNNは「宇宙発射体は、北朝鮮が核武装弾道ミサイルで国際社会から制裁を受けている朝鮮半島においては、長らく敏感な問題だった」とし、「韓国の宇宙計画には軍事衛星発射も含まれる」と指摘した。
中国官営の還球時報は22日、専門家発言を引用し、ヌリ号の技術が中国の1970年代技術にも及ばないと主張した。宇宙専門家の黄志澄氏はインタビューにおいて「(ヌリ号は)総合的に見ると、中国が1970年代に開発した長征2号には及ばない」と話しつつ、「韓国のロケットを少し変えれば大陸間弾道ミサイル(ICBM)になることができる」と評価した。
アジア経済新聞は、ヌリ号の今回の飛行について「総飛行距離は約8100キロメートルと伝えられた」とし、「飛行軌跡と距離だけをみると、宇宙発射体ではなくICBMが発射されたとしてもおかしくない」と指摘。
続けて、ヌリ号が「特に大気圏に入ると燃え尽きるとされていた衛星模擬体がそうならなかったという点で疑惑の根拠となっている」とし、ICBMの核心技術の一つが大気圏脱出後に再進入する技術であり、高温状況でも内部を保護する先端素材・設計技術と絶妙な姿勢・方向制御が必要であると説明した。その上で、「韓国が事実上のICBMの大気圏再侵入技術を試したのではないかという疑惑が持ち上がる理由だ」と指摘している。
一方で、韓国の航空宇宙当局である韓国航空宇宙研究院(KARI)はこれを一蹴しており、特に、固形燃料を使用しない液体燃料型のヌリ号は、燃料の管理や注入に手間がかかることを挙げ、兵器向きではないと説明している。
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