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「反日」主導の韓国抗日団体トップ 横領容疑で辞意
【ソウル=桜井紀雄】日本統治時代の抗日独立運動家の子孫らからなる韓国の団体「光復会」の金元雄(キム・ウォヌン)会長は16日、会の資金を横領した疑いの発覚を受けて辞意を表明した。金氏は極端な「反日」主張や保守派を「親日」と決め付けて糾弾する行き過ぎた言動で物議を醸し、以前から辞任を求める声が相次いでいた。
韓国では、元慰安婦支援団体のトップを務め、反日的な言動で知られた与党系国会議員の尹美香(ユン・ミヒャン)被告が寄付金流用などの罪で起訴され、公判中だ。反日世論をたきつける裏で不正に手を染めていたとされる共通点から、保守系野党は、金氏を「第二の尹美香」だと批判している。
金氏は、奨学金支給に充てるとの名目で国会で運営してきたカフェの収益金で裏金7千万ウォン(約680万円)余りを作り、一部を自身の衣装や理髪代、マッサージ費に流用していた疑いが持たれている。会の施設を親族の会社に勝手に使わせていた疑惑もある。会の元幹部の訴えを受けて政府機関が監査した。今後は警察が本格的に捜査する。
金氏は日本統治からの解放を記念する8月15日の「光復節」の政府式典などで出席者を代表して演説してきた。だが、初代大統領の李承晩(イ・スンマン)氏を「親日派と結託した」と断罪したり、韓国国歌は「民族反逆者が作曲した」と批判したりする内容の演説を繰り返し、野党や保守層から「親日」という尺度で社会の分断を図ろうとしていると激しい反発が上がっていた。
「反日」主導の韓国抗日団体トップ 横領容疑で辞意...
「親日メディアにハメられた」失脚の韓国・反日派ドンが仰天釈明
文在寅大統領の反日パートナーの金元雄(キム・ウォンウン)光復会会長が電撃辞任した。光復会の収入を横領した疑惑がTV朝鮮で暴露されてから22日後のことだった。大統領選挙を控えて、金氏を巡る国民世論が「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)候補に不利だと判断したのだろう。
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保守派に「親日」のレッテル貼り
光復会会長に就任するやいなや、「親日称賛禁止法」と「親日派破墓法」(国立墓地内の親日派人士の墓を外に移葬する法案)の国会立法を推進することを光復会の宿願事業とし、機会あるごとに「親日派清算」を叫び、政界の保守派を「親日派勢力」と断じて窮地に追いやった。
2019年の光復節(独立記念日=8月15日)の祝辞では、当時の日本政府の対韓国輸出規制強化措置について、「韓国経済を揺さぶり、民心を離反させ、彼らが扱いやすい親日政権を打ち立てようという意図」「日本の経済報復に毅然として対処している文在寅大統領に激励の力強い拍手をお願いする」とし、文在寅政権に「反日」、野党に「親日」のイメージを植え付けることに注力した。
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暴かれた裏金作りの手法と横領金の使い道
一方で光復会の私物化も盛んに行われてきた。
秋美愛(チュ・ミエ)前法務部長官など多数の民主党関係者に光復会名義の「独立運動家賞」を授与したり、保守派メディアの「TV朝鮮」と「チャンネルA」に“親日メディア”の烙印を押して放送権再許可に反対する公文書を光復会支部に配布したりした。朝鮮戦争の英雄である白善ヨプ(ペク・ソンヨプ)将軍を追悼したロバート・エブラムス在韓米軍司令官を本国に召喚せよという手紙を光復会の名義でトランプ米大統領宛てに送ったこともある。
彼の暴挙に耐えられなかった一部の光復会会員が彼を賞罰委員会に提訴したり、報勲処に告発したりもしたが、うやむやになってしまった。
尹美香(ユン・ミヒャン)議員が慰安婦支援団体の寄付金横領疑惑で裁判を受けることになると、彼女に代わり、金氏が文在寅政権の反日扇動の最前線に立つようになった。彼の“活躍”は、大統領選挙を「親日vs反日」の構図へ持っていきたかった李在明(イ・ジェミョン)共に民主党候補にとって、この上ない援軍となった。李在明候補が「韓国の建国過程で親日勢力が米占領軍と合作して支配体制を維持した。きれいではない出発だった」と主張し、多くのメディアから批判を受けた時、李氏は光復会の名で李在明候補をかばった。
こうした関係から、李候補は金氏を「兄貴」と呼ぶようになる。一部では、李候補が大統領になれば、金氏が入閣するのではないかという観測も出たほどだ。
そんな金氏に1月25日、危機が訪れた。TV朝鮮が彼の公金着服疑惑を報じたのだ。
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報勲処によると、金氏は「カフェのコーヒー豆を虚偽発注したり、原価を過大計上したりするなどの手法でキックバックを受け取って計6100万ウォンの秘密資金を造成した」という。報勲処が明らかにした裏金の利用内訳には、「衣装代440万ウォン、散髪代33万ウォン、無許可マッサージ店への出入り60万ウォン、自分が設立した協同組合の工事費1500万ウォン余りなど」が含まれているという。
報勲処の発表にもかかわらず、金氏は容疑をすべて否認し、光復会会員たちから巻き起こった辞退要求を頑としてはねつけた。すると光復会代議員たちは弾劾票決のための臨時総会開催を要求、また会員の一部は「16日からソウル・汝矣島にある光復会館4階で金氏が辞任するまで占拠・座り込みをする」と発表していた。
自分の横領は「親日メディアによる陰謀」?
こうした事態を受け、16日午前、金氏は突然辞任を表明した。ただ金氏が辞任に際して公表した文書には、自分の辞任が保守勢力の陰謀だとの主張が展開されていた。
「人を見る目がなかった。監督管理を怠ってこんな不祥事が起きたのは全的に私の不覚です」
「私は生涯を親日清算の先頭に立ちました。親日・反民族媒体の『朝鮮日報』と対極的に戦ってきました。朝鮮日報とTV朝鮮にやられて崩れることになり、胸が痛みます・・・」
このように最後まで容疑を認めず、メディアの「陰謀」のせいにする李氏は、なぜすんなりと辞任することになったのか。おそらくそこには、およそ20日後に迫った大統領選挙の情勢が関係しているはずだ。
以下略
当然の帰結
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