＜ブルームバーグ＞フジＨＤ株が下げ拡大　一時前日比10％安まで売られる場面も…　23日の終値は7.8％安の1817円

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→フジテレビ番組でのＣＭ放映、見合わせ相次ぐ－対応に批判の声
→フジＨＤはきょう臨時取締役会を開催、第三者委設置協議と報道

フジ・メディア・ホールディングス株が午後に下げを拡大、一時10％安と昨年８月５日以来の日中下落率となった。

タレントの中居正広氏が23日、芸能活動を引退することをファンクラブ向けのサイトで発表したと共同通信が報じた。中居氏を巡っては、昨年12月に一部週刊誌が女性とのトラブルを報じていた。株価は、同社が調査委員会の設置を発表した17日から22日まで４営業日連続で上昇していた。株主からの圧力による企業改革への期待が背景とする声もある。

リブラ・インベストメンツの佐久間康郎代表取締役は、フジＨＤ株について「足元は思惑だけで動いており、短期的な株価の予想は非常に難しい」と述べた上で、本質的な企業価値への見方を反映した動きではないとの見方を示した。

中居氏は過去にスマイルアップ（旧ジャニーズ事務所）に所属し、元ＳＭＡＰのメンバーとして活動後、2020年に同事務所を退所。テレビ司会者などを務めていた。中居氏は９日の発表文で、週刊誌で報じられた女性とのトラブルは事実だと認めていた。

一部週刊誌の報道には、中居氏と女性のトラブルにフジテレビ社員が関与していたことが含まれており、同社と親会社であるフジ・メディア・ホールディングス（ＨＤ）の対応について批判の声が上がる。またトヨタ自動車や日本マクドナルドＨＤなど大手企業が相次いでフジテレビ番組でのＣＭ放映を見合わせると表明。混乱が続く。

フジＨＤは23日に臨時取締役会を開く予定で、共同通信などの報道によると、第三者委員会設置を協議するという。

米ダルトン・インベストメンツ系のライジング・サン・マネジメント（ＲＳＭ）はフジＨＤに２度にわたって書簡を送付しており、第三者委員会の設置を要請。調査と改善策の提示を求めていたほか、２度目の書簡では第三者委員会を外部専門家のみで構成するよう再度要求していた。

テレビ局は、旧ジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏による性加害問題を長年黙殺してきたとして、23年に相次いで社内調査を実施。フジテレビも過去の対応や報道を検証し、謝罪していた。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-01-23/SQIVVAT1UM0W00

□4676:Tokyo 株価 - ﾌｼﾞ･ﾒﾃﾞｨｱ･ﾎｰﾙﾃﾞｨﾝｸﾞｽ - Bloomberg Markets

https://www.bloomberg.co.jp/quote/4676:JP