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朝日新聞
「ヘイト本」置かない書店の最終章 清風堂書店で2代が記した足跡
エプロンにつけた「店長」の名札を見て、その女性は遠慮がちに声をかけてきた。5、6年ほど前の話だ。
20代くらいだろうか。聞けば在日コリアンだという。「ヘイト本がないから、ここには安心して本を買いに来られる。
ありがとうございます」。そう頭を下げる女性を見送りながら、清風堂書店の社長、面屋洋さん(49)は「ここにあってよかった、と思われる本屋を目指していたんだ。やってきてよかった」と思った。父の龍延さん(82)が切り盛りしていた書店に、2013年に入社した。それまではフリーターとして職を転々としていて、棚の本がどんな順序で並ぶのかも知らず、棚に込められる「本屋の思い」なんて想像すらできなかった。当時、店に届く新刊本を手に取ると、次々と「嫌韓」の文字が目についた。
中には世間でベストセラーになった本もあった。洋さん自身、ゲイで性的マイノリティーだ。
何の罪もない人たちが、その属性や指向で差別の対象になる。そんな世の中に、これから自分が足を踏み入れる書店・出版業界が手を貸しているような気がした。我が身に置き換えて考えても、自分のアイデンティティーを全否定する本がある書店に行きたいとは思わない。
「ヘイト本は置かない」。
2年ほどして、店長になった洋さんが最初に決めたルールだった。
「炎上」したこともあった。百田尚樹著『日本国紀』に「安倍政権時に書かれた歴史改ざんファンタジー目的は憲法改正か!?」などと書いたポップをつけて並べると、その写真がネットにアップされ、攻撃された。客からも「著者を侮辱しているのでは」と問い詰められた。一方で、「こういう店で本を買いたい」と洋さんを支持するネットの書き込みもあった。ポップが起点となり、議論が広がった。洋さんに不思議な喜びがこみ上げた。「どう売るか、も本屋の大切な役割だ」。
それ以来、「棚作り」に没頭した。社会課題、人文科学系、ジェンダーや差別問題――。仕入れる本を念入りに選び、どの著者の本を隣り合わせに並べるか、に「思い」を込めた。作家のトークイベントも可能な限り開いた。「本屋はそれ自体がメディアの一つ。平積みしているだけで良い本、信頼できる情報だと思ってもらえる」。その思いはいまも変わらない。不確かな情報すら急速に拡大する世の中だからこそ書店の役割がある、とも感じる。だが、時代の流れにはあらがえず、閉店が決まった。閉店を1週間後に控えた日。棚にぎっしり並べた一押しのマンガも、3月になれば返品作業が待っている。洋さんは店内をゆっくり見渡した。あの日の女性の言葉を思い出しながら。https://archive.md/nQWoW
https://www.asahi.com/articles/AST2T2Q07T2TPTIL00KM.html
ワロタw
まあ満足でしょう
「良かったね、満足した?(笑)」
って言ってあげたい
オピニオン誌も左巻き誌はみんな消えたよw
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