4頭いたパンダがいなくなった和歌山県白浜町、観光客が増加　町長「パンダ依存で、これまで思考止まっていた」「原点に立ち返り、われわれが町のよいところを見直し、魅力を伝えていく必要がある」

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和歌山・白浜ポストパンダ戦略は観光客増で意外に健闘　町長「これまで思考止まっていた」

和歌山県白浜町のレジャー施設「アドベンチャーワールド（AW）」のジャイアントパンダ4頭が今年6月、中国に返還されてまもなく半年を迎える。中国側が貸与を「外交カード」として利用するパンダ。当初は観光へのダメージが懸念されたが、県内や同町の7、8月の観光客数は前年同期よりも増加。「ポストパンダ」の観光戦略を進める地元の観光関係者は安堵しつつも「持続可能な施策を続ける」と気を引き締める。

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■ハイシーズンの夏季「持ち応えた」

県の調査によると今年7、8月の県内主要観光地の観光客数は前年同期比8・9％増の約337万600人。白浜町（旧白浜町地域）は、約61万2800人（宿泊数約35万人、日帰り客数約26万人）で前年同期より1・2％増えた。

■「パンダロス」好機に

パンダ返還後の影響を危惧していた白浜温泉旅館協同組合は、「極端に落ち込むことがなくてよかった」としつつ、夏以降の「閑散期」での呼び込みを強化。10月から宿泊回数に応じて、宿泊券や商品券が抽選であたるキャンペーンも始めた。

着々と進むパンダ頼みの観光からの脱却。町は10月から観光振興などの財源とする宿泊税の検討を開始。来年度中の導入を目指す。

温泉観光地の研究に携わる和歌山大学の木村ともえ准教授は「『パンダロス』を好機とすべきだ」と強調し、「（白浜は）日本を代表する温泉観光地。観光に携わる関係者が集まり、意思疎通を図りながら行う『地域経営』の視点が必要だ」と話す。

中国はパンダを政治的思惑で活用してきたとされる。AWの一括返還も、台湾との交流促進を掲げる大江康弘・白浜町長のスタンスが一因となったとの臆測もある。大江町長は10月、宿泊税導入に向けた検討会議で「パンダが（中国に）帰って大騒ぎしたが、パンダがいた31年は思考が止まっていた」と振り返り、「原点に立ち返り、われわれが町のよいところを見直し、魅力を伝えていく必要がある」と思いを語った。

来年1月で上野動物園（東京）のパンダ2頭が中国に返還されることとなり、昭和47年10月以来初めて国内からパンダがいなくなる。第一生命経済研究所の嶌峰（しまみね）義清シニア・フェローは、上野動物園について、高市早苗首相の台湾有事を巡る国会答弁に反発しており、新たな貸与が行われる見通しは低いとみる。そのうえで「観光分野でもパンダや中国に依存しないことが求められる」と警鐘を鳴らした。（小泉一敏）

和歌山・白浜ポストパンダ戦略は観光客増で意外に健闘　町長「これまで思考止まっていた」（産経新聞） - Yahoo!ニュース

和歌山県白浜町のレジャー施…

管理人

ネットの反応

[パンダがいた31年は思考が止まっていた][「原点に立ち返り、われわれが町のよいところを見直し、魅力を伝えていく必要がある」]
動物園水族館もこれだと思ってる
珍獣やショーがないとダメ、で思考停止せず、地元の生き物の魅力で集客する方法を考えて欲しいhttps://t.co/0E9ZS14L6G

— Haruyoshi KAWAI (text) (@yumegondou) December 19, 2025