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ウイルスで「がん細胞」攻撃する治療薬 近く製造販売承認
産経ニュース / 2021年6月10日 16時52分
第一三共はウイルスを使ってがん細胞を攻撃する治療薬を実用化する。厚生労働省の部会は同新薬の製造販売を認める方針を明らかにした。脳腫瘍の一種を対象にした新薬で、東京大学と共同で開発した。ウイルスを使った同様の医薬品の国内承認は初めてだ。近く厚労省が正式に承認する見込みで、新技術として注目を浴びそうだ。
改変ウイルスで脳腫瘍治療=東大と第一三共が実用化
ヘルペスウイルスのがん治療用改変に取り組む東京大医科学研究所の藤堂具紀教授は10日、脳腫瘍の一種「悪性神経膠腫(こうしゅ)」の治療用として、厚生労働省から条件付きで製造販売が承認される見通しになったと発表した。第一三共が共同開発して昨年12月に申請し、先月の薬事・食品衛生審議会部会で認められていた。
製品名は「デリタクト注」(一般名テセルパツレブ)で、7年以内に使用患者全員を対象として安全性と有効性を再確認する。脳腫瘍では世界初のウイルス療法製品になるという。
元来は口唇ヘルペスを引き起こす「単純ヘルペスウイルス1型」だが、がん細胞だけに感染、増殖して死滅させるよう、3種類の遺伝子を改変してある。患者の抗がん免疫を強める作用もある。
藤堂教授らは悪性神経膠腫の中で最も悪性度が高く、手術後に放射線や抗がん剤による治療を行っても生存期間が短い「膠芽腫(こうがしゅ)」を対象として、2009年から臨床研究、15年から臨床試験(治験)を実施。安全性を確認し、1年後の生存率が大幅に向上する効果があった。
この改変ウイルスは他のがんにも有効とみられ、前立腺がんなどを対象とする臨床試験も行っている。
東京大学医科学研究所付属病院
ウイルス療法(oncolytic virus therapy)とは、腫瘍細胞(がん細胞)だけで増えるように改変したウイルスを腫瘍細胞に感染させ、ウイルスそのものが腫瘍細胞を殺しながら腫瘍内で増幅していくという、これまでにはない発想に基づいた腫瘍に対する新しい治療法です。ウイルスが直接腫瘍細胞を殺すことに加え、腫瘍細胞に対するワクチン効果も引き起こします。
また手術や放射線、化学療法など従来の治療法とも併用が可能であることから、近い将来悪性神経膠腫の治療の重要な一翼を担うと期待されます。
現在、第三世代の遺伝子組換え単純ヘルペスウイルスI型G47Δを用いて臨床試験を行っています。
ウイルス療法|東京大学医科学研究所附属病院 脳腫瘍外科ウイルス療法(oncoly…
どのみち助かる確率低いからこういう薬で延命または根治できるならやるだろうな
物凄いな
80年代のバイオテクノロジーブームは余りにも早すぎたが
正に今がバイオの応用が一気に花開くタイミングだよ。
バイオ研究の時計を一気に100 年くらい進めたと言って過言じゃない
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<世界初> エーザイが共同開発したアルツハイマー病治療薬、米国で承認 「夢のような薬」エーザイ株が急騰しストップ高 =ネットの反応「母ちゃんに『お前誰や?』って言われるのツライもんな… この薬で心が救われる家族は患者の何倍もいるだろうね」 https://t.co/qkRjwCR9Xn
— アノニマス ポスト ニュースとネットの反応 (@anonymous_post2) June 8, 2021
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