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警視庁犯罪収益対策課が、持続化給付金の詐取を巡る事件で逮捕した名古屋市のコンサル会社役員らが、自民党の熊田裕通元総務副大臣(58)の事務所スタッフだったことが「週刊文春」の取材でわかった。熊田議員の名前が入った名刺を持ち歩き、自民党員の勧誘など熊田氏や自民党への支援の呼びかけを行っていたという。
組織犯罪処罰法違反の疑いで警視庁に逮捕されたのは、名古屋市のコンサル会社「iNiDEP」の取締役である太田親幸容疑者(40)と江部薫容疑者(35)。既に同社代表取締役の谷逸輝容疑者(25)も逮捕・起訴されており、現在までに同社の3人が逮捕された。
「太田と江部は170人に持続化給付金の不正受給を指南し、約1億7000万円を詐取した疑いがある。そして、コンサル料で得た約740万円を銀行口座に隠していたとして逮捕されたのです」(社会部記者)
逮捕された3人と熊田議員の親密写真
「詐欺グループを仕切っていたのは、最年長の太田でした」(詐欺グループ関係者)
この太田容疑者と近い関係にあったのが、熊田議員の公設第一秘書であるI氏だった。熊田議員は、愛知1区選出の当選4回。防衛大臣政務官や総務副大臣などを歴任している。
「逮捕された3人は、熊田事務所に出入りし、スタッフとして政治活動を手伝っていました。太田は、熊田議員の名前が記載された事務局の名刺を持っていました」(同前)
「週刊文春」は、熊田事務所と3人の親密な関係を物語る写真を入手した。
2020年7月に国会を訪れ、豪華絢爛な大理石の暖炉の前に座る熊田議員と12名の男女。この中に、逮捕された太田、江部、谷の3人の容疑者が写っていた。
「問題は撮られた場所です。国会議事堂の2階にある『議長サロン』と呼ばれる衆議院議長の応接室なのです」(同前)
衆議院に聞くと、
「応接室は公的な場所で一般の方は入室不可。見学する場合は議長秘書による手続きが必要です」(広報担当者)
通常の国会見学コースには含まれない“特別待遇”だったことがわかる。
給付金詐欺のことをI秘書は知らなかったのか?
参加者の一人が当日の状況を明かす。
「仕切ったのは、I秘書で、彼と繋がりの深いメンバーだけが参加できた。熊田先生から『地元で自民党員を増やしていこう』と激励を受け、さながら決起集会のような雰囲気でした」
熊田事務所を巡っては、2021年3月にも元事務所スタッフ2名が持続化給付金の詐欺容疑で逮捕されており、今回の事件とあわせると、5名のスタッフが税金の詐取に絡んで逮捕されたことになる。
熊田事務所のI秘書に話を聞くと、彼らに自民党員の勧誘を依頼していたことを認めた上で、次のように説明した。
「(太田には)掲示板やポスターも貼っていただいた。名刺に関しては(熊田議員を)応援するにあたって『あった方が動きやすい』と申し出があった。安易に出し過ぎたと反省しています」
太田容疑者が給付金詐欺を行っていたことをI秘書は、本当に知らなかったのか。I秘書は、捜査を受けていることを逮捕前に直接聞いたことは認めたが、「(不正受給に関わっていること自体は)知らなかった」と回答した。
11月30日になって編集部に熊田事務所から、改めて文章で回答が届いた。
――熊田議員が20年7月、太田、江部、谷らを国会の議長応接室に招き、3名と歓談を行った経緯を教えてください。
「歓談ではなく国会見学の一環です。国会見学をされた際に、国会の議長応接室も見学をされたと記憶しております」
(略)
https://bunshun.jp/articles/-/59092?page=1
最低だな
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