島根県西ノ島町　町役場のすべての課が裏金作りに関与　「預け」「差替え」の手法で計６千万円超　＝ネットの反応「公営の反社ですね」

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町役場のすべての課、裏金作りに関与した西ノ島町…「預け」「差替え」の手法で計６千万円超

島根県西ノ島町は１２日、公金管理に関する内部調査の結果を公表した。町職員（当時）が有罪判決を受けた公金詐取事件をきっかけに調べた。２０１２～２２年度に「預け」の手法で町の各課が捻出した裏金の総額は約２２６０万円にのぼる。また、契約内容と異なる物品を納入させる「差替え」も約４０２０万円あった。不正経理には国や県からの補助金の処理も含まれ、町は今後、返還に向けた手続きを進める。

事件の発覚を受け、町は３月、有識者によるチームを発足させ、調査を開始。すでに、町の八つの課すべてと議会事務局で裏金作りへの関与があったことが明らかになっている。

不正経理に協力したとされる文具店の会計資料と、町の記録を照合。その結果、架空請求で代金を支払い、店側に裏金をプールする「預け」は２０００万円を超えた。大半は後にトナーや用紙として納品され、文具店の残高は約１５万円。また、「差替え」に関しては、文具店の納品履歴と、町の請求書明細が食い違う箇所が多く見られたという。

一方、有罪判決を受けた町職員（懲戒免職）らが関与した不正支出は約１１７０万円だった。うち詐欺罪で立件された約１７３万円は既に弁済を受けたとして、今後、残りの約１０００万円の支払いを求める。この職員以外の私的流用は確認されなかったという。

調査の完了を受け、町は、町長、副町長、教育長の給与を減額する議案を１５日開会の町議会６月定例会に提出する。坂栄一秀町長は、「再発防止策に着実に取り組みたい」とコメントした。

町役場のすべての課、裏金作りに関与した西ノ島町…「預け」「差替え」の手法で計６千万円超

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2023/02/15 05:00

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　西ノ島町職員らが事務用品名目で架空請求を繰り返し、町から公金を詐取したとされる一連の事件で、詐欺罪に問われた元職員ら２人の初公判が１４日、地裁であった。検察側は、複数の課が年度末に余った予算を物品の購入に充てたように装い、代金を業者の口座にプールさせる不正な会計処理を長年続けていたと指摘。「預け」と呼ばれる典型的な裏金作りの手口で、事件の背景にこうした慣習があったことが明らかになった。
https://www.yomiuri.co.jp/local/shimane/news/20230214-OYTNT50149/