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月面への着陸断念「オモテナシ」のトラブル原因は? 解明できた「原因」を聞き「またか…」と思った1/2ページ
山根一眞
月面への着地を目指し、11月16日に米国の大型ロケットSLSで打ち上げられた日本の超小型月探査機「オモテナシ」は、トラブルによって月面着陸を断念した。
「オモテナシ」はJAXA(宇宙航空研究開発機構)の宇宙科学研究所が取り組んできたミッション。
プロジェクトチーム長の橋本樹明さん(教授)は、トラブルが多発した「はやぶさ」初号機を地球に帰還させる大きな役割を果たした宇宙科学技術者の一人だ。
私は「月探査に関する懇談会」の委員として橋本さんとは2009年から1年間、審議をともにした。それだけに、「オモテナシ」がロケットからの分離直後、ソーラーパネルが太陽と反対側に向いたままで電池切れとなり通信不能に陥ったとの知らせに「まさか」と思った。
「オモテナシ」のサイズは約11×24×37センチ。ティッシュペーパーの箱6個分という超小型で重さは12・6キログラム。とてつもない技術がぎっしり詰まった「世界最小の月着陸機」だ。こんな小さな探査機を手がけたのは、人工衛星の潮流である超小型衛星(キューブサット)の可能性を開くためだ。超小型衛星は低コストでの打ち上げが可能で、衛星開発や利用の裾野を広げつつあり、橋本さんはその礎となることを目指した、と語っていた。
トラブルの原因は何か? 12月20日、橋本さんと宇宙科学プログラムディレクタの佐藤英一教授による記者説明会があり、解明できた「原因」を聞き、「またか…」と思った。「オモテナシ」の姿勢制御を行う「米国製」ガスジェットスラスタ(推進装置)の異常が原因だったのだ。ジェットを吹いたあとバルブが閉じず、液体推進薬が出続けてしまったことで探査機は太陽を背にし、回転を続け、電池の充電ができず通信不能となったという。
(以下略、続きはソースでご確認ください)
zakzak 2022.12/31 10:00
https://www.zakzak.co.jp/article/20221231-X4PSHY6RLBNSBG2E676WDKD3RY/
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