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沖縄 辺野古改良工事 県に承認命じる 福岡高裁那覇支部 | NHK | 基地問題:
2023年12月20日 14時24分
沖縄のアメリカ軍普天間基地の移設先になっている名護市辺野古沖の地盤の改良工事をめぐる裁判で、福岡高等裁判所那覇支部は、国の主張を認め、移設に反対する沖縄県に対し、判決文を受け取った翌日から土日を除く3日以内に工事を承認するよう命じました。
この期限を過ぎても県が承認しなければ、国が県に代わって工事を承認する「代執行」を行うことが可能となり、今後、改良工事が進む見通しになりました。
普天間基地の移設先となっている名護市辺野古沖では、区域全体の7割ほどを占める埋め立て予定地の北側で軟弱地盤が見つかり、国は地盤の改良工事を進めようと設計の変更を申請しましたが、移設に反対する沖縄県が「不承認」としたため工事が進んでいません。
この工事をめぐり、ことし9月、最高裁判所で県の敗訴が確定しましたが、県が申請を承認しないため、国は、県に代わって承認する「代執行」に向けて訴えを起こしました。
20日の判決で、福岡高等裁判所那覇支部の三浦隆志裁判長は国の主張を認め、県に対し、判決文を受け取った翌日から土日を除く3日以内に工事を承認するよう命じました。
この期限を過ぎても県が承認しなければ、国は「代執行」を行うことが可能となります。
一方、県は判決から1週間を期限に最高裁判所に上告できますが、最高裁で県側が勝訴するまで「代執行」を止める効力はありません。
国が、自治体の事務を「代執行」したケースは過去になく、判決によって今後、改良工事が進む見通しになりました。
防衛省 改良工事の着手に向け準備
防衛省は、改良工事の着手に向けて準備を進めていて、今月5日には工事業者と契約を結びました。
今後、資機材の搬入などを行い、年明け以降、工事に着手することにしています。
改良工事は、埋め立て予定海域で見つかった軟弱地盤を強化するため、66ヘクタールの海域でおよそ7万1000本の杭を海底に打ち込みます。
軟弱地盤は、最も深いところで、およそ90メートルにおよび、そこでは70メートルの深さまで杭を打ち込む予定ですが、この深さの工事はこれまで国内では実施されたことがないとしています。
工事にはおよそ4年かかるとしていますが、軟弱地盤の深さや地質が場所によって違うことなどから、工事が終わってからも定期的な補修が必要になるとしています。
改良工事や埋め立てなど、すべての工事や手続きが終わり、移設が可能になるまでには12年ほどかかるとしています。
関連ツイート
傍聴しなくても分かってるだろ
(・ε・` ) https://t.co/R0QUoAhLjW— 普通のNYAN 國場 結いまーる〈チーム沖縄〉 (@MARINA89583987) December 20, 2023
県が国を訴え、最高裁まで争い、結果が出たのに従わなかった後の代執行訴訟で県に「承認命令」が出されました。
これにも応じずに代執行となると、県と国との関係は修復不能になるでしょう。
県知事は「苦渋の決断」と承認するのが得策かと、日本は法治国家ですから。
https://t.co/rZVnhyF1p9— 中山よしたか(石垣市長) (@yoshitaka_ISG) December 20, 2023
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