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なぜ”暴力反対”は間違っているのか? 思想と歴史に学ぶ「暴力」の必須教養
ハラスメントから性加害、紛争まで、「暴力」的な事象が続く昨今。「いかなる暴力も許されない」という言葉もよく聞く。しかし、そんな思考停止の暴力反対論に待ったをかけるのが『死なないための暴力論』だ。
暴力にまみれたこの世界で力強く生き抜くために、暴力とどう向き合えばいいのか。著者の森 元斎(もとなお)氏に話を聞いた。
――なぜ今、「暴力論」なのでしょうか? 本書執筆のきっかけを教えてください。
森 2022年の安倍晋三暗殺事件がきっかけのひとつです。誰も正攻法では安倍晋三の悪事を断罪できなかったけれど、事件後には統一教会の問題も裏金問題も次々と明るみに出ました。「暴力では何も変わらない」という人もいますが、これは暴力で変わったと思われる事例のひとつです。
実際、本書では暴力的な運動が世の中を改善してきた事例を多数紹介しています。全否定されがちな暴力というものの別の面を整理することが、本書執筆の目的です。
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森 前提にあるのは「どんな人も暴力を発現させる力を持っている」ということです。暴力的な出来事が発生したときには、自分はどんな立場にあるのかを考えなくてはいけません。個人や民衆なのか、軍隊の力を背景とした国家なのか、資本力を持った企業なのか。
こうした立場の非対称性、ヒエラルキー(階級)に注意するべきです。国家や企業などはヒエラルキーの上位であり、個人や民衆などは下位です。
上位から下位に常に暴力が振るわれているのに対し、下位が抵抗のために振るう「反暴力」は、否定すべきでないというのが本書の立場です。
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森 反暴力には、非暴力的な側面もあるし、暴力的な側面もあり、かなり包括的な概念です。その具体例として、メキシコの反政府組織である「サパティスタ民族解放軍(EZLN)」や、シリアでクルド人が起こした「ロジャヴァ革命」、アメリカにおけるブラック・ライブズ・マター(BLM)などについて書きました。
これらは、自己防御しなければ自分や家族、友人が殺される、という状況下で起きた運動です。そういう場合には、暴力的抵抗は肯定されてしかるべきです。
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一方で、BLMにおいて、特にジョージ・フロイド事件以降の民衆の動きもすごいです。日本ではあまりニュースになっていませんが、横暴な警察の権力をなくしていこう!という勢いが増しています。
――知らず知らずのうちに暴力を振るわれる現代において、私たちは暴力をどうとらえ、どう向き合えばいいのでしょうか?
森 われわれもまた、暴力をちらつかせるべきです。国家や企業などのヒエラルキー上位をビビらせることのない抵抗で喜ぶのは、ヒエラルキーの上位にほかなりません。
誰にも迷惑をかけないお行儀の良いデモでは何も変わらないことは、ここ十数年でも証明されてきました。自分たちにもヒエラルキー上位をビビらせる力があることを示していかなければ、状況が改善することはないでしょうね。
この点、諸外国ではここ十数年でどんどんラディカルな社会運動が広がっています。そこから学べることは多いと思います。
●森 元斎(もり・もとなお)1983年生まれ、東京都出身。長崎大学教員。専門は、哲学・思想史。博士(人間科学)。中央大学文学部哲学科卒業、大阪大学大学院人間科学研究科修了。日本学術振興会特別研究員、パリ第十大学研究員などを経て、2019年より現職。現代思想やアナキズムに関する思想の研究を行なっている。著書に『具体性の哲学』(以文社)、『アナキズム入門』(ちくま新書)、『国道3号線』(共和国)、『もう革命しかないもんね』(晶文社)など
全文はリンク先で
https://news.yahoo.co.jp/articles/737de9ffa96c55dd47dd28550bb56372a5690611
魚拓
https://archive.md/QMyEw
https://archive.md/afAGG
https://archive.md/gvyKQ
と言ったら発狂しそうw
こいつ…
だから関わっちゃダメなんだわ
これはダメな奴だわ
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