トランプ関税が発効前に影響、米国製鉄鋼は既に輸入品より高額に
2025年3月1日 6:45 JST
トランプ米大統領が表明した鉄鋼関税が2週間以内に発効するが、米国の買い手にとって米国製鉄鋼製品は輸入品よりも既に高くなっている。米国内鉄鋼製品の基準価格は今週、トン当たり900ドルを超え、今年に入ってから25%近く上昇している。外国製品への25%の課税が迫っているとの見通しが背景。市場関係者によると、この急騰により、米国製の価格は輸入鉄鋼を上回っている。
ウルフ・リサーチのアナリスト、ティムナ・タナーズ氏は電話インタビューで「鉄鋼メーカーが関税とその不確実性を利用し、実際に25%の関税が課された場合よりも高い900ドルに引き上げることが可能になっている」と指摘。「これはトランプ氏が望んだ結果ではない」と述べた。
関係者によると、エジプトやアルジェリア、マレーシア、ブラジル、ベトナムなど世界中から米国への金属出荷が膨らんでいる。高金利の影響で、建設や家電製造などあらゆるプロジェクトのコストが上昇。米国での鉄鋼需要が比較的弱いにもかかわらず、関税発効を前に輸入は急増している。
トランプ大統領は今月、鉄鋼とアルミニウムの輸入品に25%の関税を課すことを命じ、その過程で、すべての既存の国別免除措置を撤廃すると発表した。保護主義の盾に乗じて、ニューコアやクリーブランド・クリフス、USスチール、スチール・ダイナミクスなどの国内鉄鋼メーカーは価格引き上げに踏み切った。
ほんの5週間前、鉄鋼価格は700ドル未満だった。しかし、事情に詳しい関係者によると、今週に入ってから国内の生産者は顧客に対して最高1000ドルという高値を提示している。これは2024年の初頭以来の高水準。この状況は、需要が変化していないにもかかわらず、関税政策の影響によって価格が上昇していることが原因だ。
調査会社スチール・マーケット・アップデートによると、鉄鋼製品のベンチマークである熱延コイルの国内価格は今週、輸入品を23%上回った。
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