<読売新聞> 維新の一部に連立容認論、「副首都構想」実現狙う… 自民には渡りに船「最も組みやすい相手」
日本維新の会で、自民、公明両党の与党と連立を組むことに前向きな声が出ている。大阪が首都機能を代替する「副首都」構想を実現するための連立政権入りで、低迷する党勢を上向かせる契機にしたいとの思惑がある。(山本貴広)
「東京一極の是正、国家の危機管理、経済成長を考えると、副首都の形成は重要だ。法案をつくり、与党にぶつけていこうと思う」
維新の吉村代表(大阪府知事)は22日、府庁で記者団にそう述べ、関連法案の提出を党内に指示したことを明らかにした。
これに前後して、維新創設者の橋下徹・元大阪市長は21日のテレビ番組で「連立入りした上で、副首都構想を実現してほしい」と発言した。維新副代表の横山英幸大阪市長も25日、「大きな願いがかなうなら、あらゆる選択肢を取るべきという意見は出てしかるべきだ」と橋下氏に続くなど、本拠地の大阪から連立容認論が発信されている。
副首都は、災害発生時などに首都圏機能を代替し、東京に次ぐ経済力を持った都市圏をつくる構想だ。大阪が本拠地の維新としては、結党以来の看板政策である「大阪都構想」の実現につなげる狙いがある。
先 の参院選で自公両党は過半数割れの惨敗を喫し、衆参両院で少数与党となる。(略)
維新も、参院選は関西以外でふるわず、比例票は前回2022年参院選からほぼ半減の約438万票にとどまった。躍進した国民民主党や参政党に比べ、野党の中で相対的に存在感が低下している。(略)
自民にとっても、政策に共通点が多い維新は、国民民主と並んで「最も組みやすい相手」(閣僚)で、渡りに船だ。昨年の衆院選で維新相手に府内4小選挙区で全敗した公明からも、維新の連立入りを容認する声が出ている。
もっとも、維新内では、石破首相(自民総裁)は「求心力が低く、じきに行き詰まる」(幹部)との見方が大半で、現在の政権には協力できないとの考えだ。与党と同一視されて支持率がさらに下がる恐れもあり、吉村氏は「現時点で自民と連立することは考えていない」と予防線を張る。
維新は、自民内で焦点となっている後継の総裁選びを見守る構えで、「ポスト石破」候補の一人である小泉農相を念頭に、「改革路線の総裁なら連立入りはあり得る」(ベテラン)との声が上がっている。
読売新聞 2025/07/26 17:12
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20250726-OYT1T50127/
似た物同士ではある
大阪以外では支持率ゼロだから
もう全国政党の資格ない
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