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無謀と言われても挑戦…パワー半導体の礎築いた京大・松波名誉教授に「エジソンメダル」
8/4(金)
電力消費を大幅に削減する「パワー半導体」の基盤に使われる炭化ケイ素(SiC)の実用化に貢献したとして、電気電子工学分野の世界的学会「IEEE(アイトリプルイー)」から今年5月に「エジソンメダル」が贈られた京都大の松波弘之名誉教授(84)=京都府八幡市=が八幡市役所で記者会見を行い、喜びを語った。日本人のエジソンメダル受賞はノーベル物理学賞を受賞した赤崎勇氏らに続き4人目。
昭和14年、大阪市生まれ。37年に京都大工学部卒業後、米ノースカロライナ州立大客員准教授や京大工学部教授などを歴任した。
松波さんと炭化ケイ素の出会いは43年。当時の炭化ケイ素の用途は研磨剤や耐火材が中心だったが、研究室にあった書籍に半導体への応用の可能性が記載されていた。誰も炭化ケイ素への関心がなかった中、松波さんは「人と違うことをやりたい」と研究への挑戦を始めた。
当時は無謀な研究と思われた。基盤に必要なシリコンと炭化ケイ素の原子間の間隔に大きな差があった。このためきれいな基盤を作ることができず暗礁に乗り上げた。周囲からは「できっこない」と厳しい声も寄せられた。それでも「研究に明け暮れた日のことを苦労だったとは思っていない」(松波さん)。地道な研究を続けた。
幸運が舞い降りたのは61年だった。研究室の学生が、炭化ケイ素の基盤を表面と並行に研磨するところを誤って傾けて研磨してしまった。これがきっかけとなり、高品質な結晶の製造に成功。その後、炭化ケイ素製デバイスの製造にも成功しパワー半導体の礎を築いた。
全文はリンク先で
よくある、心無い言葉だね。
電話を持ち歩くなんて、できる訳がない。
テレビを板のように薄くするなんて、できる訳がない。
できてから聞くと、的を射ていない言葉だ。
ただ、「心無い」と書いたけど、その人の行く末を心配している場合もある。
例えば、炭化ケイ素ばかり35年研究して、何も得られずに定年になる可能性だってある訳だ。
でも、それにチャレンジする人がいるからこそ、今我々は、電車のような大きな電力を使う装置を利用できる。
当時このような研究が続けられたのは、特定の成果を求められることはない研究費があったことがおおきいのでしょう。今は、特定の目的のために短期間で成果を上げることが求められる研究費はそれなりにあっても、経常的な研究費が極めて少なくなってしまったので、このような無謀だといわれるような成果が確かではない研究を続けるのが難しくなっています。
エジソンメダルだけでは済まない貢献度。
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