英国のスターマー首相、中国を「真の国家安全保障上の脅威」警戒を呼び掛け 中国は猛反発
【12月3日 AFP】英国のキア・スターマー首相が中国を「真の国家安全保障上の脅威」と呼び警戒を呼び掛けたことを受け、中国は2日、「根拠のない非難」だと反発した。
英政府は世界第2位の経済大国である中国との関係修復を試みているが、中国によるスパイ疑惑や旧植民地である香港の行方をめぐり、両国関係は依然として緊張状態にある。
スターマー氏は2024年11月、中国の習近平国家主席と会談。英中首脳の直接会談は2018年以来で、両国関係の改善の兆候を示すものだった。
だが、1日に行われたシティ・オブ・ロンドン市長主催の毎年恒例の晩さん会で、中国について、「真の国家安全保障上の脅威」であり、引き続き同国政府に対し人権問題を提起していくと述べた。
これに対し在英中国大使館は2日の声明で、「根拠なく中国を非難し、内政に干渉する英国側の発言に断固反対する」と述べた。
さらに、「中国の発展はいかなる国にも脅威をもたらさない」と主張し、スターマー氏の発言は「誤り」だと付け加えた。
スターマー氏は1日、英国の対中政策を今後「首尾一貫しない」ものにはしないと表明。
中国との関係を築けなかったことを「職務怠慢」と呼び、「真剣なアプローチ」を求めた。
スターマー氏は、「ある国と協力し、貿易を行いながら、同時に自らを守ることもできる」と述べた。
スターマー氏は、貿易、核拡散、AI(人工知能)、気候変動などの問題について中国と積極的に連携していく意向を示す一方、中国政府がもたらす安全保障上の脅威を抑止するため、治安機関にさらなる権限と手段を与えることも約束した。
英国内の情報収集を担う情報局保安部(MI5)は11月、中国がヘッドハンターを装ったスパイを使ってオンラインで国会議員を標的にしていると警告した。
これに先立ち、中国のためにスパイ行為をしたとされる容疑者2人に対する政治的にデリケートな訴訟が取り下げられた。
中国はいずれの疑惑も否定している。
ロンドンに建設が提案されている広大な新中国大使館も、安全保障と人権問題をめぐる懸念を引き起こしている。
英国政府は12月10日までに同大使館の設置許可を出すかどうかを判断する。
スターマー氏はさらに、英国は「香港における自由の制限」を含む人権問題について、引き続き中国政府に問題提起していくと述べた。
在英中国大使館は2日、香港問題は中国の「内政問題」だと反論。「英国には根拠のない発言をしたり、不当に干渉したりする資格も権利もない」と述べた
2025年12月3日 10:03 発信地:北京
https://www.afpbb.com/articles/-/3611913?cx_part=latest
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