<東洋経済>ジャーナリスト・青沼陽一郎氏が辺野古を訪れた時の違和感… 誰もいない… 抗議にお休みの日があるのだ… 地元住民「あれはパフォーマンスだよ」「だから、県外から純粋な気持ちで抗議活動に参加しにやって来たのに、半ば失望して帰っていく人もいる」

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青沼 陽一郎 :作家・ジャーナリスト

 私も辺野古には繰り返し訪れてはいるが、同じ場所を直近で訪れたのは、3年前の2019年の6月。まだコロナ禍が日本に襲来する以前のことだった。ひろゆき氏の現場評価はともかく、彼が訪れる3年も前、掲示版の抗議日数でいえば1811日の時点でも、実は誰もいない閑静な状態が続いていた。

 まずは、そこで私が体験したことから振り返っておきたい。

そこからキャンプ・シュワブに通じる幹線道路にでて、歩いてゲート前に向かった。右手に基地のフェンスが見えてくると、左手の歩道沿いにテントのようなシートの屋根が張り巡らされた一帯が現れる。間違いない。フェンスと対峙する、これが座り込みの現場だ。東京でも座り込みの様子は折に触れて、“徹底抗戦”などの言葉で報じられていた。

沖縄の人たちにとっては、生活に密接する問題だけに放っておくわけにはいかない。それくらいのことは、私にだってわかる。だから、まずはその熱気を知りたかった。その熱い思いから、基地に反対する真意を探りたかった。そのためにここへやって来た。その現場に近づきつつある瞬間。歩みを進める1歩1歩に、期待が高まる。

 と、そこへ急激に訪れる違和感。数百メートルは道沿いにシートの屋根が続いて、人の居られる空間はできているはずなのに、そこに誰もいないのだ。手製の簡易ベンチも並んでいる。グループごとに仕切られているのか、それぞれのシート屋根の下には、それぞれの抗議表明のプラカードや旗が置かれているが、ところが人影がまったく見当たらないのだ。

 まるで、さっきまでの大人数が突然蒸発してしまったのか、あるいは夏の去った海の家のような光景だった。拍子抜け、というより、期待を裏切られた思いだった。

 勝手にこちらが抱いた期待だったといえばそれまでだが、もぬけの殻の抗議現場の前に「新基地断念まで座り込み抗議 不屈1811日」という日数を記録した掲示版とのコントラストは、やはり違和感は拭えなかった。

しかもシートテントが続く端のキャンプ・シュワブのゲート前に置かれた、もうひとつの抗議日数を示す掲示版には、黄色字で「24時間監視中」とまで書かれていて、それは明らかに事実と異なっていた。

■抗議活動には休みの日もある

 抗議活動を行う彼らのいう「座り込み」とは、午前9時と正午、それに午後の3時に、キャンプ・シュワブのゲートとは別に道路沿いに設置された搬入口から、埋め立ての土砂が運び込まれる。その時間になると、その搬入口の前に「座り込む」ことをいった。しかも当時は、バスで乗り込む団体もいた。

 そのことを基地側もわかっているから、定刻前になるとパトカーが先導して土砂を運ぶダンプカーが一列に隊列を組んでやってきて、車道脇に待機する。そして1日3回の定刻になると、機動隊や民間の警備会社の人たちが、座り込んだ人たちを排除する。と、いうよりも、どいてもらう。それから搬入口のフェンスが開くと、1列に並んでいたダンプカーがいっせいに基地内に流れ込む。それが繰り返される。

しかも、私が訪れたこの日は6月21日。沖縄慰霊の日を2日後に控えた金曜日だった。その記念式典に出席するため、安倍晋三首相(当時)が那覇にやってくる。その警備に、普段はここで抗議活動に対処する機動隊員も、那覇に動員されていなかった。だから、土砂の搬入活動も中止。それを知っているから、この日の抗議活動も取り止め。午後の3時になっても、誰も集まらなかった。

 つまり、土砂の搬入のない日、工事のない土曜日、日曜日は抗議活動もお休みになる。

 「あれはパフォーマンスだよ」

 地元の住民がそうこぼしていた。沖縄県民の誰もが基地の建設に反対というわけでもない。むしろ基地が大きくなって、にぎやかになってほしい、と本音では望む人もいる。それでも、どこか寂しそうに続けた。

 「だから、県外から純粋な気持ちで抗議活動に参加しにやって来たのに、半ば失望して帰っていく人もいた」

全文はリンク先で
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ff496012f01198e7d4e685821d0e31b5e180b57




管理人
ネットの反応
名無し
基地反対運動について、このように客観的な視点で書かれた記事も多数存在します。
しかし、残念ながら、このような記事が世に出たとしても全く話題にもならないんですよね
ライターさんの記事の内容が悪いとかそういうわけではないのに。
一方で、ひろゆき氏のような影響力のある人が少し発信するだけで、あれだけの反響があるし、それによって基地反対運動の実態を初めて知ったという人も大勢いるという事実。
ジャーナリズムは、単純に伝えれば良いというものでもなく、いかに伝えるかというのが本当に大事なんだなと思わされますね。
名無し
やはり地元紙より良い記事だ。反対派と地元民の意見を聞く事で賛成派に迎合したとも捉えられない良い記事。私も県民だが現在反対する理由はないと思う。周辺諸国の侵犯が多いなか代替案もなく基地反対なんて無責任過ぎる。那覇空港は軍民共用で離発着数も多いため仕方ないが、需要皆無の泡瀬干潟の埋立は継続している。発展しやすい街中にある普天間飛行場は返還させて地元民の同意を得られている辺野古に移転を進めたら良い。
名無し
政治的主張を行うのはもちろんいいのですが、この活動は威力業務妨害とか、公用地の不法占拠とか、犯罪絡みなのでは?と疑問があります。
そこはクリアしているということでしょうか。
もし法に触れることをしているなら、記事内にある「純粋な気持ちで~」というのも到底同意できないのですが。
名無し
声を上げない人が多数であったとしても、声を上げる人が大きく発言してしまうから、実際のところよく分からないですね。
実際のところ反対派がどれくらいいるものなのかが知りたい。
基地があれば雇用が生み出され、経済も活性化する可能性があるから、意外と内心は賛成している人が多いような気はする。
名無し
3年前に行ったのなら、その時点でこれを記事にすべきだった。
「市民」による悲壮な座り込みが続くという印象操作が、やたら左派メディアにより垂れ流されており、違う視点で見た報道も国民に提供するのがマスコミの責務。
印象操作に加担する左翼紙はともかく、左翼ではない側のメディアも、その責務をおろそかにしていると思いますね。
今回、揶揄口調が行き過ぎとは思うが、ひろゆき氏は大マスコミが怠っていたその責務を果たしたので、そこは評価されるべきだと思います。
なお、この記事の筆者も「新基地」の視点で辺野古を見てますね。
この基地が本当に使われるのかなどと書いているが、普天間からここに移転するというのが日米の合意。双方が履行して普天間住民の危険を除去するのみでしょう。
名無し
反対派に意見する者をネトウヨと言い放つ記者を要する地元新聞社とは違う、中立で俯瞰的な視点の記事だ。
こういう記事だと現地にいない人達にも実情として伝わるものがある。
地元の記者でなければ踏み込んだ記事が書けるか?といった懸念もあるが、沖縄の新聞社の記事は偏りすぎてて信憑性に欠けると感じている人は多いだろう。





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