【情勢分析】参院選東京は国民民主が躍進の勢い、自民・立憲は複数議席確保に苦戦か
大濱崎卓真 選挙コンサルタント・政治アナリスト
前文略
首都決戦である東京都選挙区です。改選定数は「6」と最大の選挙区ですが、今回は昨年の東京都知事選に出馬した立憲民主党の蓮舫氏の自動失職に伴う合併選挙により、定数は「7」となります(7位の候補者は任期3年となります)。東京都選挙区は、これまでの参院選でも候補者が数多く擁立されてきた歴史がありますが、今回も最も注目の選挙区の一つになるとみられます。筆者は、世論調査会社グリーン・シップが4月27日に行った電話調査(N=2,630、うち固定1,019・携帯1,611)データの提供を受け、情勢を分析しました。
2人擁立すると一気に苦しくなる自民党
自民党は、調査時点(4/27)では武見敬三氏の擁立を決定しており、通例擁立する2人目が決まっていない段階です。この時点では、武見氏がすべての候補で最もリードをしていますが、2人目の擁立が決まれば票を割ることになり、選挙戦は一気に厳しくなるとみられます。武見氏は自民党支持層を半数程度しか固めておらず、比例投票先に自民党と答えた人も同様なことから、組織型選挙に苦戦している様子が見受けられ、自民党東京都連における政治資金問題の余波が直撃しているとみられます。現在の自民党支持層を単に割るだけの候補者では、選挙戦の展開が一気に厳しくなると考えられ、2人目は浮動票が大きく取れるような候補でないと厳しいと考えられます。
塩村・奥村のバランスが問われる立憲民主党
立憲民主党は、塩村文夏氏と奥村政佳氏の擁立を決定しています。塩村氏は立憲支持層の半数を囲っており、女性、とりわけ子育て政策や少子化対策を支持する層に強く食い込み当選ラインを超えているとみられます。一方、奥村氏は立憲支持層での知名度向上が課題となっており、現時点では塩村氏・奥村氏の集票がバランスされていません。地域でみても23区・多摩地域ともに塩村氏の支持は一定程度の厚みがあり、奥村氏が若年層開拓をできるかどうかが鍵になるとみられます。
当選圏内の公明・共産は、今後の浮動票展開に注目
共産党・吉良氏と、公明党の川村氏は、現時点で当選圏内の順位とみています。現職で知名度もある吉良氏は共産党支持者のほとんどを固めたほか、立憲、れいわ、社民の支持者の一部に食い込んでいるほか、無党派層にも一定の支持があります。女性からの支持が厚く、社会保障や医療といった政策訴求が刺さっていると考えられます。川村氏は新人ではありますが、公明党支持者のほとんどを固めており、現時点でも当選圏内とみられます。一方、他党支持者や無党派層には広がりがみられず、支持者の高齢化がみられます。公明党は情勢調査などでは低めの数字が出る傾向もあり、今後着実に票を固めてくるとみられますが、浮動票をターゲットにする政党の党勢によっては、支持母体をはじめとする支持者の集票力の限界を試す展開になる可能性もあります。
台風の目・国民民主党は候補の棲み分けに成功
衆院選で躍進した国民民主党が台風の目であることは誰の目に見ても明らかです。2人擁立という積極的な擁立方針を懐疑的にみる動きもありましたが、擁立した牛田茉友氏と奥村祥大氏は、いずれも現時点では当選可能性が高いとみられます。国民民主党支持層は、牛田氏支持と奥村氏支持がそれぞれ3割台でほぼ横並び、わずかに上回る牛田氏が無党派層にも広がりつつあり、奥村氏をリードしています。いずれの候補者も男女比で男性の支持が極端に高く、経済雇用対策や、税制改革などの政策が刺さっていることから、働き盛りの世代に広く支持を集めている構図がみえます。ただ、今後浮動票の奪い合いの展開となったときに、自民党2人目の候補者や、れいわ、維新といったまだ顔の見えない候補者との戦いが予想され、そのなかで2人のうち1人でも「7位」にさせないためには、更なる党内での浸透と、選挙戦中の「国民旋風」の再来が必須になります。奥村氏は、立憲の奥村氏との同姓問題にも注意が必要です。
以下略 全文はリンク先で
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/6688cd878da89e8b01c7987b669a1395f814d706
国民民主は東京では第1党の勢い。維新が微妙だね。音喜多さんが維新推薦の無所属で出るしかない。
【情勢分析】参院選東京は国民民主が躍進の勢い、自民・立憲は複数議席確保に苦戦か(大濱崎卓真)https://t.co/7wblGn5lss
— 池田信夫 (@ikedanob) May 6, 2025
と予測する
国民民主党は若い世代に人気だが、その若い人が選挙に行ってくれるかどうか
この勢いを全国に広げていってもらいたい。
これまでの与党(自民、公明)と野党(立憲民主、維新、れいわ)では日本の政治がダメなことはもう十分すぎるほど判ったので変えていかなければ日本が破滅してしまう。
国民民主、参政、保守の力を政治に反映させたい。
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