<東京新聞>広島「原爆の日」式典 平和を願う日なのに、入場規制や表現の自由への制限が…被爆地から声を上げる意義は
2025年8月7日 06時00分 有料会員限定記事
広島市での6日の平和記念式典は昨年に続き、会場のある平和記念公園全域に入場規制を広げた形で催された。デモを巡る衝突事案の再発防止が名目だが、表現の自由を制限する面がある。被爆80年。世界で核兵器使用の危険が高まり、日本では「核武装は安上がり」と発言した人物が参院議員になる中、核廃絶を願う市民の声を抑える方向に走るべきだろうか。(福岡範行、山田雄之)
◆横断幕掲げる女性「意思表示はしたい」
6日午前8時15分、原爆投下時刻の黙とうの鐘は、式典会場から川を隔てた原爆ドームそばにも響いた。空気が厳かに変わる。そこに、静かに幕を広げて立つ広島市内の女性(66)らがいた。幕には、子どもたちも犠牲になるパレスチナ・ガザの戦闘に抗議するメッセージ。女性は「何もできないけど、意思表示だけはしたくて」と語った。
道ゆく人が写真を撮った。核の歴史の研究者という米国在住の女性(57)は「広島以外での戦争犯罪をつなげて考えることは大事。市民が訴えることに意味がある」とたたえた。
そばには「NO WAR」などと書いた紙を掲げる人たちもいた。
女性らがつまみ出されることはなかったが、こうした平和的な意思表示も現在、控えるように求められている。
◆市は規制の正当性の主張を強める
広島市は2年連続で同日午前5~9時、式典会場がある公園南側だけでなく、原爆ドーム周辺への入場も規制した。手荷物検査所を設け、プラカードやのぼり旗など「式典の運営に支障を来すと判断されるものの持ち込み」を禁じた。
もともとは規制がなかった原爆ドーム周辺では式典に合わせ、市民が思い思いに平和や核廃絶を訴えていた。しかし一昨年の式典の際、ドーム周辺で市職員に活動家の集団がぶつかるなどした「衝突事案」が発生。市は安全対策の強化として、規制エリアを原爆ドームを含む公園全域に広げた。
市民の表現活動を過度に規制するとの懸念の声もあったが、松井一実市長は今年6月、記者会見で「混雑が随分減った」と一定の効果を説明。昨年、疑問視された法的根拠については「(公園の)施設管理権限を持っている」と述べた。
市は今年の案内でも、禁止行為をした市民らへの退去命令の根拠として「市公園条例」と明記し、規制の正当性の主張を強めた。
◆警察官と一触即発のにらみ合い
6日当日、「こちら特報部」は、まだ暗い午前4時半に園内の式典会場近くに立った。せみ時雨もない静けさの中、北へ向かうと、くぐもった音が遠くに聞こえてきた。原爆ドームに近づくにつれて、ようやく分かった。入場規制に反対するグループが、ドームそばで集会を開き、拡声器で「石破を打倒するぞ」などと声を張り上げていた。
午前5時の規制開始が近づくと、市関係者が「公園外への退去をお願いします」と依頼。「恥を知れ」と反発する声が飛んだ。広島県警の警察官らが取り囲み、一触即発のにらみ合いが続いた。午前6時45分ごろには、別の黒いヘルメットのグループが近くの入場規制ゲートの柵を強行突破しようと試み、警察官らに押し返される場面も。式典警備員に暴行した疑いで男2人が現行犯逮捕されたとの報道もあった。
親族の慰霊に来た市内の中元一望さん(62)、真美さん(61)夫妻は入場規制の拡大を残念がり、「静かに祈りたいだけなのに、遺族の気持ちと関係のないところで、騒動が起きている」と語った。
◆「NO WAR」と書いた紙を掲げ
過度な衝突を避けながら表現活動を試みる人たちもいた。
日本ジャーナリスト会議(JCJ)広島支部の井上俊逸(しゅんいつ)さん(75)は、原爆ドームそばの手荷物検査所で、「NO WAR」などと書いた紙について、担当者から「プラカードではないので持ち込みはできるが、掲げないでください」とくぎを刺された。
掲げた場合に主義主張の異なる人の反発で「トラブルにつながる恐れがある」として、自粛の「お願い」があったという。ただ、井上さんは静かに抗(あらが)い、ドーム東側で紙を掲げた。
付近では、京都府内から来た中学生らが、原爆投下時刻に合わせて死者になりきり横たわる「ダ…
残り 1375/3058 文字
https://www.tokyo-np.co.jp/article/426775
表現の自由とか言って実は嫌がらせをしているだけだから逮捕されるのも当然
しかも式典には戦没者、原爆犠牲者の鎮魂の意味もある
人の家の法事に来て大騒ぎして摘み出されるのと同じじゃボケが
シゴウされてフルチンで園外に放り出されんだけマシよ
広島舐めとったらムゲチンにしゃあげたるどコラ
慰霊の場で邪魔すんなって言われてるだけだろ?
楽天市場