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江戸時代の寺子屋にあった「あやまり役」 教え子の万引き事件で感じた「許し」の知恵
アミさん(仮名)は優等生だ。成績がいいだけでなく、人望も厚い。裏表がなく骨惜しみせずに働くので、バイト先の飲食店からも信頼されていた。それにいつもTシャツにジーンズで、化粧っ気などまるでない。
それなのに、なぜ?
「すみません。どうしてかわからない。わたし初めてです。もう絶対やりません。許してください」
ぎこちなく言葉をつなぎながら必死に訴えるアミさんの目からは、今にも涙が溢れそうだ。
「こう言ってますし、なんとかご配慮いただけないでしょうか。お代はもちろんお支払いします。ふだんは真面目で、すごくがんばり屋の学生なんです。どうか穏便にお願いします」
「えっ? まさか先生、この子の言うこと信じてるの? 初めてのはずないでしょ」
初めてだったら、1個か2個がせいぜいだというのだ。
「あのさ、念のため先生の目の前で、そっちの中身も見せてくれないかな?」
激しく首を振るアミさんだったが、やがて観念したようにリュックを引き寄せる。教科書やノートなど嵩ばるものを取り出し、店長に促されるまま逆さに振ると、最後の最後に、ラメ入りのマニュキュアがコロンとひとつ、転がり出てきた。
「あれ? これ、うちのじゃないわ」
(…………?)
目の前の展開についていけず呆然とする私に、店長が追い打ちをかける。
「うちは2軒目ってことですよ」
ほらね、いわんこっちゃないと、その目が言っていた。
略
「この姿を忘れないでね」
冒頭の話に戻ろう。私たちは量販店からスーパーへと向かっていた。
量販店の店長は結局、「出禁」を条件に温情をかけてくれた。
スーパーはどうだろう。
マニキュア1個とはいえ、犯罪は犯罪だ。一抹の不安がよぎったが、店長は温厚だった。
「そうですか、わかりました。こうして来ていただかなければ、気づかないところでした。
お会計だけお願いしますね。ご苦労さまです」
そう言うと、今度はアミさんに向き合い、
「外国で勉強するのは大変でしょう。自分を大切にして、がんばってください。それから、先生のこの姿を忘れないでね」
静かに声を掛け、持ち場に戻って行く。
その後ろ姿に頭を下げていたら、私まで泣けてきた。
帰る途中、湖畔公園に寄った。
芝生の上に並んで座ると、夕陽が水面に映り、きらめきながら揺れていた。
やがてアミさんがぽつりぽつりと話し始める。
アミさんは家族の期待を背負ってやってきた。
※長文です。全文はリンク先で
https://globe.asahi.com/article/15430769
さもなくば去れ
大きく出たなあ…
許してもらった心の中で舌を出してるかもしれないのに
大昔の日本の話まで引用してくるあたり質悪い
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